ブログ
2013.10.30
アドバルーンとカモメちゃん

台風の去ったある日、懐かしいものを見つけました。
「アドバルーン」です。
今はほとんど見かけなくなった昭和の風物詩・・・
子供の頃、すごく怖かったのを覚えています。
アドバルーンだけでなく、大きな鯉のぼりも、ものすごい違和感があって苦手でした。
浮いてるものが、全体的にダメです。
極めつけは「飛行船」
今でも飛行船を見つけるとゾワゾワします。
高所恐怖症や先端恐怖症の人と同じで、理由はわかりません。大きなものが空間に浮いているのを見ると、恐怖を感じてしまう体質なのです。
これって、何恐怖症って言うんでしょう・・・・・(^_^;)

同じ浮遊していても、カモメは大丈夫です。
なんかCGみたいですが、これは去年の写真です。
下から見上げると、自分も一緒に空に浮かんでいる気分になりました。
ゾワゾワじゃなくって、フワフワ~♪
もうすぐ近くの大川に、この子達が戻ってきます。
また、こんなことして遊んでもらおう~って、思ってます。(^^)
2013.10.28
「健康経営」お勧めします
先日NHKの情報番組で、「健康経営」というテーマが取り上げられていました。
「健康経営」と聞いたとき、「はは~ん、こりゃ経営方法が健全で、今はやりのブラック企業の対極にある経営のことやな」と思いましたが、そうではありませんでした。(^_^;)
「健康経営」とは、社員を健康にして会社の業績をアップさせる、新たな経営戦略のことだそうです。
その中で、気になった試みをいくつか紹介します。
①居残り残業禁止
夜の残業を原則として禁止し、その代わり始業時間前の残業に対しては残業を認めるという試みです。
夜型の生活を改善するのがその目的で、紹介された会社は夜8時以降の残業は一切禁止し、残業は朝5時から始業時間までとしていました。
②社内部活
社内で部活を行い、スポーツイベントを頻繁に企画することで、従業員さんの体力向上を図る試みです。
そのイベントへの参加や、1人でのウォーキングも含め、活動に応じたマイレージが付与され、健康関連用品などと交換できるシステムにより、社員の参加意欲を高める取り組みもしていました。
③健康診断受診強制
健康診断を受診しなければ、ボーナスを減らすという試みです。
一般健康診断は、労働安全衛生法で受診が義務付けられていますが、多忙や面倒くささを理由に、なかなか受診してもらえないケースが多々あります。
ボーナスに関連づければ、「めんどくさ~」な~んて言ってられず、受診率は向上しそうですね。
この中で、一番興味が湧いたのが、①の「居残り残業禁止」です。
夜型の生活を改善するのが元々の目的ですが、この取り組みを行うことにより、むしろ「残業そのものを減らすことができるのではないか?」と少し違う視点から見てしまいました。
通常定時を過ぎてからの残業は、開始時点ですでに従業員さんは会社にいます。
そのため、「もう少しぐらい居残ってもええわ」という思いから、残業に対する敷居が低くなります。
「なんとなく残業に突入しちゃう」成り行きまかせ状態です。
1日の疲れも出てくるので、残業自体の長時間化も招きます。
これに対して、「朝の残業しか認められない」となると、まずは早起きをし、そこから会社に向かわねば仕事が始められません。
「早く起きて残業すんのん嫌やし~ 起きられへんし~」と、まずは「残業しないでおこう」と就業時間中の集中力が高まります。
「アサカツ」なんて言葉が流行り始めていますが、まだまだ早起きは多くの人にとって、苦手なことだと思います。
それに朝の残業は始業時間までという締切があるので、長時間化に歯止めがかかります。
夜の残業のように、疲れが溜まった状態からのスタートということもありませんので、朝は夜の倍以上のスピードで、仕事が捗ります。
「長時間残業が多くて・・・」と悩んでいる社長さん、「居残り残業は原則禁止し、必要な場合は始業時間前のみ認める」としてはいかがでしょうか?
企業が朝型生活に誘導することは、従業員さんの健康に加え、企業自体の経営健全化にも直結します。
番組では、設備投資の必要なものも含め、様々な「健康経営」が紹介されていましたが、いずれも、健康管理を従業員さんまかせにせず、企業が積極的に従業員さんの健康を作り出していくという姿勢が看て取れました。
この姿勢を基本に据えれば、特別な出費をしなくとも、アイデア次第で効果的な取り組み、イロイロとできそうですね。(^^)
2013.10.24
ダンダリン第四話の突っ込みと・・・
物語自体は、いわゆる内定取消がテーマでした。
スポーツ用品メーカーが、その海外工場の水害による損失に対処すべく、内定の取消を考えるところからストーリーは始まります。
メーカーはすでに数人の内定取消をした段階で、さらに取消をすることの是非を社労士に相談します。
社労士は、「内定取消は解雇と同じであり、大量に取り消せばブラック企業との悪評が立つ」と言い、内定者側から内定を辞退させるような研修を実施するよう指南します。
そこでメーカーは急遽、駅前や無関係な商店前に立ち、大声で社歌を歌うという研修をさせます。
個人的な突っ込みどころは、大きく分けて2つありました。
①そもそも、本当に内定取消ができないケースなのか。
内定は、(解約権留保つき)雇用契約の成立であると解釈されることが多く、雇用契約の成立を前提とすると、内定の取消は解雇と同様に扱われます。
解雇には正当な理由が必要であり、本ケースのような場合は、整理解雇の要件で考えるのがしっくりくると思います。
整理解雇では、ⅰ必要性、ⅱ人選の妥当性、ⅲ解雇回避努力義務、ⅳ手続の相当性という4要素を基準として判断します。
ドラマでは、細かい事情が解らないので何ともいえませんが、工場の水害による損失が深刻で、経営努力による経費節減等では足りず、人員整理しなければ経営が困難なのであれば、ⅰ解雇の必要性はあります。
また、ⅱまだ実際に働いていない内定者から解雇していくのは不合理ではありませんし、ⅲ配転、出向等の手段を尽くしても解雇が避けられないのであれば、解雇回避努力義務を怠っているともいえません。
あとは、ⅳ内定者に対して、充分に事情説明をし、誠実に協議をすれば、手続は相当といえます。
これらのことをクリアすれば、内定取消は妥当である可能性が高いと思います。
内定者に対しては、上述のように、取消せざるをえない事情を誠実に説明すれば、悪評も立たないのではないでしょうか?
なお、ドラマでは有能社員の流出を恐れて、早期退職者を募らない方針を採っていました。
早期退職者募集は、可能であればするに越したことはないものの、ⅲ解雇回避努力義務の不可欠の要素とまでいえるかは疑問で、募らないからといって必ずしも義務違反となるとは限りません。
②研修方法の稚拙さ
ドラマでの社員研修は、メーカー名が大きく書かれたタスキをかけ、大声で社歌を歌うというものでした。
恥ずかしさや、体力的な過酷さなどにより、内定辞退に仕向けるという手法のようです。
内定者は、店の前で歌われた店主や、駅の前の警備員から苦情を受けており、そのような苦情にも嫌気がさして辞退者が続出していました。
しかし、こんな研修は、実施させているメーカー自体に苦情や批判が集まり、それこそ会社の評判を落とします。
適法に内定取消ができるかもしれない中で、内定辞退を取り付けようと、あえて過酷な研修を課した結果、却って、最も恐れていたはずである、会社の悪評を招くことになるのです。
大きなタスキや社歌は、ストーリーを解りやすくするための演出かもしれませんが、過酷な研修という提案自体、社労士のアドバイスとしてはあまりにもお粗末です。(まあ・・・ドラマですから仕方ありませんが・・・)
ドラマの中で、社労士事務所の所長が、指南した社労士を叱責していました。
また、労働基準監督官が、まじめに業務に取り組んでいる社労士とは区別して、指南した社労士のやり口を批判していました。
社労士を悪役的に描いたことに対するフォローともいえるこれらのシーンですが、現実の社労士を代弁するものとして評価することもでき、我々社労士にとってはありがたいことです。
突っ込みどころは、以上の二つでしたが・・・
今回のドラマで、一番印象に残ったのは、主人公の指導係で真面目を絵に描いたようなキャラの「南三条」の入浴シーンです。
なんと・・・「シャンプーハット」を被って頭を洗っていました。
ものすごい懐かしさといい大人が被っているという違和感で、ツボにハマってしまいました。(^◇^)
2013.10.22
本日19時半までです
先日のブログでもお知らせしましたが、
昨日、今日は「社労士による労働トラブル・年金無料相談会」が開催されています。
場所は、あべのハルカス8Fです。
私も昨日は朝から夕方まで、今日はお昼過ぎまで、応援に。
ず~っと立ちっぱなしだったので、結構疲れました。
でも、ほど良い充実感♪
案内させていただいた方の中には、「相談して良かったわ~ 社労士さんってすごいねぇ~ 私も社労士目指そうかな??」と、わざわざ私の元に立ち寄ってくださった方もいらっしゃって、と~っても嬉しかったです。
こんな言葉を掛けていただけると、「また、来年も頑張るで~!!」という気持ちになります。(^^)
あべのハルカスで、本日19時30分まで受け付けしておりますので、お近くの方はぜひお急ぎくださいませ。
2013.10.19
ダンダリン第3話その2 社労士は秘密を守ります
第三話では、安全衛生法よりも、ストーリの展開よりも、一番気になったのが、元労働基準監督官の社労士が、個人的な食事会で、労働基準監督官から顧客企業に関する質問をされたのに対し、何のためらいもなく、洗いざらいベラベラとしゃべっていたことです。
まるで、刑事お抱えの情報屋が、刑事に情報を伝えるかのごとくです。
その社労士は、今までのところ、「頭は切れるが軽い感じ」のキャラクターとして描かれているようなので、キャラクター描写の一部ということなのかもしれません。
しかし、あれは絶対にしてはならないことです!!
社会保険労務士は業務上知り得た顧客の秘密を、正当な理由なく明かすことは許されません(社会保険労務士法第21条)。
どのような職業であれ、顧客との信頼関係は重要であり、特に顧客のプライバシーに接するわれわれ士業は、信頼関係からすべてが始まるといっても過言ではありません。
ドラマの中では、その社労士が取り立て屋を工務店に差し向けたことについて、主人公から、職務の逸脱ではないかと指摘されていましたが、守秘義務違反こそ重大な義務違反です。
思わず・・・「あかんやろ、社労士!!」って、テレビに向かって声出して突っ込んでしまいました。
そのような守秘義務を知ってか知らずか、気軽に質問する主人公にも疑問を感じました。
「聞く方も聞く方やで、監督官!!」
・・・って、たかがドラマに真剣になってる私が一番変でしょうか?(^^)