2013.10.15
ダンダリン第2話の続きです。
第2話では、社労士が少し物語に絡み始めています。
前回、労働基準監督官の元同僚としてのみ現れた社労士。
今回は、悪徳社長に管理監督者制度を紹介した社労士として登場していました。
現実には、ドラマの社長が思い描いていたような、名ばかり管理職のでっち上げについて、社労士が指南することはまずありません。
なぜなら、名ばかり管理職にもとづく残業代不払いは違法であるばかりか、従業員さんの勤労意欲をそぎ、職場の雰囲気を悪くするからです。
そのような職場の雰囲気は、接客業であれば接客に影響を及ぼす可能性もありますし、接客業でなくても、従業員さんの入れ替わりが激しくなるなど、長期的にみても会社にとってマイナスです。
それに、脱法行為やいい加減な労務管理の提案をしてしまうと、社労士自身にも責任が及びかねません。
ですので社労士は、名ばかり管理職の危険性をはっきり指摘し、適正な労務管理を提案します。
違法なことをして目先の利益を図るよりも、企業の利益を増大させる方法はいくつもありますから。
ドラマでは、社労士が電話越しに半笑いで「だから言ったじゃないですかぁ~」と、臨検を受けている社長を突き放していました。
その社労士は、「管理監督者には相応の権限と待遇が必要である」ことを説明していたらしいので、違法行為を指南していたわけではありません。
しかし、その社労士の軽い口調、また、社長が、「管理監督者」という名前さえ付けてしまえば残業代を支払わなくてよいと誤解し、あるいは曲解していたことからして、権限と待遇の付与についてどの程度真剣に説明していたのか、という点が気になりました。
それでも、自分の職業や活動領域がドラマで取り上げられるということ自体には、ワクワクします。
ドラマですので、突っ込みどころ満載なのは当たり前なのですが、それでもついつい、真剣に見てしまいますぅ~。
テレビの前で正座して・・・(^.^)
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