2011.10.01
先日、関西演芸協議会の勉強会に参加してきました。
関西演芸協議会はまもなく5周年を迎えます。そこで記念誌を作成することになり、会員から「笑」をテーマに寄稿文を募集しています。
その書き方も兼ねての勉強会です。
第1部は、協議会専務理事である、千房の「中井正嗣」社長の講演でした。
「語りと活字」というテーマでした。
その中で、非行少年達との面接についてお話がありました。
先生や保護者に出て行ってもらい、何時間もかけて1対1で話をすると、最初は全く無表情で口を利かなかった子供達が、やがて表情が変わり、心を開いてくれるそうです。
千房では、非行少年だけでなく、少年院や元受刑者の雇用も受け入れています。
なかなかできることではありません。
こんな会社が増えれば、再犯率はかなり軽減します。
ただでさえ仕事に就けない今、「出所しても仕事が見つからないため、結局また罪を犯してしまう」という悪循環が繰り返され、それが再犯要因の一つになっていると考えます。
しかし、元受刑者を雇用するのは、相当な勇気が必要なこともまた確かです。
「雇用管理」「労務管理」のプロという立場からしても、躊躇してしまうというのが、私の正直な気持ちです。
刑務所内で求人募集をし、刑務所内で面接をした会社は千房が日本で初めてだそうです。
もちろん、社長自身が刑務所の中で面接を行ったそうです。
す・・・すごい・・・凄すぎる。
「笑」の勉強はどこへやら・・・で、とても感動し、また考えさせられました。
罪を犯すことはもちろん許されることではありません。
罪を償ったところで、過去の過ちが消えるわけではありません。
しかし、再犯率の低下につなげるためにも、償った後の手立てについて、なんらかの対策を国に考えて欲しいと思いました。
千房のような会社が増えることは考えにくいです。
民間ではなかなかできることではありません。
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