2011.08.26
原発は必要だと思っていました。
3・11までは・・・・
もうすぐ、震災から半年が経ちます。
震災直後、ニュース映像から流れて来る悲惨な状況と、普段と何も変わらない日常を送ることができる関西とのギャップに、気持ちが付いていけませんでした。
バラエティー番組を見ると腹が立ちました。
仕事も手につかず、事務所ではパソコンでニュース番組を流しっぱなしにしていました。
そして国や保安院の記者会見なども含め、マスコミ報道に違和感を感じていました。
外国のニュースを報じた番組では、「世界中が日本人の辛抱強さを絶賛している」と耳当たりの良い報道しか流しません。確かにその評価は事実だと思います。
しかし一方で、「地球を汚したとんでもない国」と怒る人が大勢いてもおかしくないのに、それについては全く報道されませんでした。
「何かおかしいな・・・」
疑問を持ったきっかけです。
そんな中、いろんな方のブログを通じて、情報が正確に報道されていないことを知りました。
私は日本が大好きです。日本人としての誇りを持っています。愛国者です。愛国者と言っても右翼でも左翼でもありません。「みんななかよく」の日本が大好きでした。
しかし、今回の福島原発の事件で、日本はとんでもない国になってしまったと思いました。
とんでもない国だったと言った方がよいのかもしれません。
お隣の大陸や、偉い将軍様のいる国を、もう批判することはできません。
黄砂が飛んできても、公けの空や海に放射能をまき散らすよりはマシでしょう。高速鉄道脱線事故で車両を土に埋めてしまっても、原発事故の事実を隠し、被ばくの恐ろしさを語らず、汚染された食べ物を学校給食に出す国よりはマシだと思うのです。
これは、孫正義さんのツイッターで知りました。
8月17日、ロシアのニュース番組です。
福島第一原発、地面から水蒸気が噴き出しています。
http://www.youtube.com/watch?v=4bD7SuXVpc4
日本のテレビで報道されたという事実はまだ聞いていません。
ちょうどそんな折、「被災地東北と関西の放射能現状セミナー」に行ってきました。
大阪市中央区の会議室の一室、講師の方が放射線量を測ると、0.127マイクロシーベルトでした。
24h×365日=8760 8760×0.127≒1,113マイクロシーベルトということになり、年間1ミリシーベルトを超えています。
1ミリシーベルトは、法律で定められた線量限度です。
大阪ですら、こんなことになっているのですから、福島を止めることなどできません。
1ミリシーベルトを超えて被ばくさせると、それは法律違反です。
しかし政府は、被災地の放射線基準値を20ミリシーベルとまで引き上げ、国そのものが法律違反をしています。
「法律を守ると誰もどこにも住めなくなってしまう・・・」それがホンネなのだと思います。
報道されない4号機は、どんどん傾き、つっかえ棒がされています。
「報道されなくなったら何かがある」そんな注意が必要なのかもしれません。
いったいこの国はこれからどうなっていくのか・・・
まもなく民主党代表選が始まります。
誰が総理大臣になっても、まずは本当のこと、事実を正確に伝えて欲しい。それを心から願います。
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